2014年10月12日日曜日

ワイルドライフに憧れて~ティニアとの戦い1~

男なら一度は誰もがワイルドライフに憧れることもあるでしょう。
私もその一人です。
私はオーストラリアで2年間農業生活をしてきました。
農業生活はきつくて低賃金なんて思われている人も多いかと思いますが、オーストラリアの農業生活はワイルドさと華やかさ(農家は意外に金持ち)を兼ね備えているのです。

その中でもバナナはMost WildでそしてRich(高給とり)なのです。

私はオーストラリアでのワイルドなバナナ生活を通じて人間的にも成長したのではないかと思います。
バナナ農家では、ワイルドな人間なら誰でも時給20ドル近い高給を与えられ、ワイルドでない人間はどこの国であろうがクビを切られます。
言い換えれば、ワイルドは人種、国境を超えるのです。

ただ時に、人はそのワイルドさを求めすぎて痛い目に合うこともあります。


「ティニア」にかかった私はこの日もバナナに行きました。
ハンピングではモンスター級(70kg)や超モンスター級(80kg~)のバナナを運び、
カッティングでは侍のようにバナナの果実や役目を終えた木を切り倒すことは快感でした。
ワイルドライフに憧れて日本を出た私はもうバナナの仕事のワイルドさにハマってしまいました。

その間ブーツの中の湿気により悪魔の水虫「ティニア」が勢力拡大しているのを知らずに。。。

午前も終わり、スモーコタイム(休憩のことをそういうらしい)になったとき、
痛痒いティニアが気になり始め作業用ブーツを脱ぐと、

足の指の間に1粒しかなかったティニアが10粒くらいに増えているのです。

それに気がついたボスが慌てて
「ワイルドスモールボーイ、今日は帰るんだ」
と告げました。

そして「しっかり手当をして休むんだ」と。

ワイルドなアドレナリンが出てバナナを楽しんでいた私は"I'm fine"(大丈夫だ)と言いかけましたが、
いつも怖くワイルドなボスが言うことなのでその言葉に従い帰りました。

私は湿気だらけのブーツを常に履くわけじゃないし、10粒程度裸足で歩いときゃ治るだろうと思っていました。


野生のカンガルー(Wild Kangaroos)。
イニスフェイルのバナナファームでもたまに見かける

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